新卒0年目がインターンのメンターをして学んだこと
今年も実施されました湯けむりハッカソン!
前回のハッカソンに参加させていただき、自分自身得るものが大きく人生の機転ポイントになったと確信しているので、次は自分がその体験を届ける役をしたいと思いお願いしてみたところ承諾していただいたのでメンターとして参加してきました!
湯けむりハッカソンとは
湯けむりハッカソンとはレバレジーズが主催するエンジニア向けのサマーインターンです。
4~5人でチームを作り、従来のハッカソンよりもUXを特に重視してモノづくりをしていきます。
https://leverages.jp/saiyo/summer_internship_2018/id03/
本稿では以下のことについて話そうと思います。
- メンターとしてどういう姿勢で挑むか
- 企業はインターンを行う時に学生をどうみているのか
※ 本稿での内容は個人の見解であり、組織としての見解ではありません。
メンターとしてどういう姿勢で挑むか
この時期の19内定者あるいは18新卒者で、インターンにスタッフとして関わる人は少なくないのではないでしょうか。
そういう人たちには以下のメリット・デメリットがあると思っています。
メリット
- 参加する学生がどういう動機で参加しているのかがイメージしやすい
- 参加する学生の心情を理解しやすい
- 学生からしても相談しやすい(年齢・立場的に)
デメリット
- 会社独自の文化を語りにくい
- 経験が物を言う分野でバリューを発揮しづらい
なので自分は予め、
- 自分が対応できない分野は先輩メンターに頼りつつ自分も学ぶ
- 参加学生の心理的不安は自分が解消する
- 一緒に考えることで参加者らしく振る舞う
というところに注力しようと思っていました。
実際、自分がメンターをさせていただいたチームではたくさんのつまずきがありました。
- ディスカッションしていくうちに本質を見失う
- 議論に夢中になりすぎて時間を浪費しすぎてしまう
- 自分のモノサシを基準にして会話を進めてしまいがち
こう言う時に難しいと感じた部分は、的確にアドバイスをしすぎると答えになってしまうというところです。
しかし、こういう問題は意外なところに原因があったりします。
例えばロジックツリー。
このインターンでは解決すべき課題をロジックツリーを使って細分化していくことがあるのですがこの時に学生の手が止まりました。
普段からこの作業に慣れていると、
「恐らく何が問題なのかが浮かんでいないのだな。なら、浮かびやすいようにアドバイスしてみよう」
と考えてしまうと思うのですが、実際学生たちは
「ロジックツリーって何?どういう風に進めていくもので、そもそも今は何を考えればいいのかな?」
と思っていたりします。
こういう問題は新卒・内定者には見つけやすいのではないでしょうか?
実際、学校で教えてくれるところは多くはないですし(あっても重要性をはっきり教えてもらえない)、自分の周りでもなんとなくで使っている人が多いと感じます。
しかし、この時期から動いている学生です。とても優秀なので最初の一歩目であったり、簡単な例を提示するだけであとは自分たちでどんどん前に進んでいきます。
こういうアドバイスの仕方をすることでスムーズに議論を進行していけるなと感じました。
もう一つ意識したポイントとして自分が足を引っ張る役ができるようにしようと思っていました。
例えば
- 難しい単語が出てこれば話を遮って確認をする
- 会話が止まった時は今は何をする時間かを聞く
議論を遮ることになるので時間は消費するのですが全員の認識を合わせやすく長期的に見た時にスムーズに進行できるし、なんとなく というのを減らせると思っていました。
実際これは自分が去年参加した時にメンターの方がされていたことで、自分だけ会話についていけてないんじゃないかなという不安感を払拭してくれていました。
企業はインターンを行う時に学生をどうみているのか
この時期の学生の方はどういう目的でインターンに参加していたり、企業をみているでしょうか。
自分はよく
- その会社独自の文化
- 大切にしていること
- 抱えている問題とそれらの向き合い方
を意識して見ています。
では、企業の方は学生をどう見ているのでしょうか。
あまりこういうことを公にしているところが少ないと思ったので個人的に思ったことを挙げていこうと思います。
よく技術を武器にアピールする学生が多いと感じるのですが、レバレジーズではそういうところはあまり重要視していないように思えました。
むしろユーザー体験であったり、論理性、いわゆる人間力が問われるケースが多いと感じます。
課題解決のプロ集団なので当たり前ですねw
僕がよく思うのはエンジニアの価値は以下の数式で成り立つと思っています。
エンジニアの価値 = ユーザー体験 × 技術力
前提としてユーザー体験は0 or 1になります。
ユーザーが使ってみて、「嬉しい」「今後も使う」「誰かに勧めたい」と思ってもらえれば1で、それ以外が0です。
どんなに技術力が高くてもユーザー体験がなければ価値は0になってしまいます。
しかし技術力が低すぎても大きい価値は生み出しずらいです。
どちらにしてもユーザー体験を意識することはとても重要で、このスキルはどこでも通用するし即戦力として使える武器になるのではないかと考えています。
実際各社の人事やエンジニアの方と話した時に どういう新卒エンジニアが欲しいか と尋ねると、技術力以外のことを求めていると言われることが多かったです。
また現時点で技術力がなくても伸び代があるなら欲しいし、スペシャリストを教育する準備はいつでもできていると言われることも少なくはありませんでした。
最後に
偉そうに色々と述べてみましたが、考えすぎないというのも一つの手段かなと思います。
実際ハッカソン中も悩みながら案を出し、何度も振り出しに戻ったり行き詰まったりなど苦しんでいる状況が生まれていたのですが、その度に自分なんかはたのしいという感情が湧いてきましたw
ここまで考えたのにもっと突き詰められる要素がある、このクオリティで実現する結果ってどれくらい大きいものになるのだろうか、そもそもチームで全力でぶつかり合いながらモノを作るのって心の底からたのしい!!!とずっと思っていましたw(周りからは必死になっていないように思われていたかもしれませんがw)
自分がエンジニアを目指すきっかけ、そもそもプログラミングを始めるきっかけになったのは たのしい という感情からでした。 この手の動機がきっかけでエンジニアを目指す人は少なくないのではないでしょうか?
どんな時でも初心を忘れずにモノづくりをたのしんで頂ければなと思います。
そして、参加していただけた学生の皆様。
いろいろ至らない点でご迷惑をおかけしたこともありましたが、それでも学ぶことがあったと言っていただけたのでとてもありがたいです。
社員の方にもたくさん助けていただきました。時には参加者の角度から自分がプレゼンすることもあり、しっかりフィードバックまでいただきましたw
今回の経験を得て自分自身また新しい一歩を踏み出せたと実感しています。
そしてせっかく出会えたご縁もあるので今後も積極的に交流できたらなと思います!
大変な三日間ではありましたが皆様、本当にお疲れ様でした!!!